まち協総会

 「あづちのWA」6月号(Vol.110)に「令和4年度まち協総会により、事業計画が決定しました!!」の見出しの元、「評議員合計116名のうち94名(委任状66名)の参加者により本総会は成立し、各議案も滞りなく承認いただきました。」という記事が一面に掲載されています。118名の評議員の内、実際に出席したのは28人ということになります。
 実は各評議員の下には4月28日付の総会案内で「例年なら総会に出席いただく案内をするところですが、密集・密接を回避するために、誠に恐縮ではございますが今年度は「委任状」にて出席とさせていただきます。」という案内が届いていました。この案内、どう思いますか?「書面決議」ではなく、あくまで総会です。しかし委任状による出席にしてほしいということです。実際、書面決議の時につける「書面決議書」も「総会資料」もありません。このような「総会」で、各議案が滞りなく承認された、と言えるのでしょうか。今回の議案の中には、新役員7名の承認も含む重要案件もあったようです。また、あづちのWAに掲載されている収支決算書を見ると、安土学区在住1戸500円の協賛金を納めているのは2,687世帯分です。令和元年の統計による安土学区の世帯数は3745戸ですから、学区に住む住民の7割ほどしか協賛金を納めていない、つまりまち協の構成員になっていないことになります。
 コミュニティエリア検討会議の席では「今後、まち協が、どのようにして地域の意見を取りまとめ、リードしていくかが課題である」(R4.2.21第3回検討会議)と言われている中にあって、住民不在の総会が開催され、新役員にはコミュニティエリアを早期に実現しようというメンバーを集めているまち協が、本当に地域の意見を取りまとめられるのでしょうか。

   


2022年06月14日 Posted by ころっけパパ at 10:18Comments(0)ころっけパパのひとりごと

沙々貴山長峰から見た風景

 今から1300年ほど前、聖武天皇が薬師寺に勅施入した100町の水田が荘園化したところが「豊浦荘」と呼ばれ、その施入地の東限とされる「神崎蒲生堺并沙々貴山長峰」(繖山の尾根)を歩いてきました。尾根の途中にとても見晴らしの良い場所があります。豊浦荘の北側が見渡せます。向こうに見えるのが豊浦荘の北限「大渭」(西の湖)です。ご覧のように西の湖と豊浦荘は地形的につながっていて、西の湖の水位が上昇すると必然的に手前の水田地に水が流入してきます。これが内水氾濫です。この場所に小学校とコミセンが移転することに決まったようです。
 NHKの防災メモでも「氾濫想定地域への居住制限」「調整池の整備」「水田への貯水」等の必要性が言われていました。そのような場所に、多くの人が集まるコミセンや小学校が移転するのですから、その対策費用はかなりの額になるのでしょう。しかも「市長はコミュニティエリアには森があり、そこで読書やお茶をすることができるような都市公園的なもので、そこで地域の方が運営をされるようなグリーンをイメージされている」(R3.11.17第1回検討会議)となると、土地を基礎から改良する大掛かりな工事も必要になり、ますます費用は嵩みそうです。
 そこまでしてこの場所にコミュニティエリアを建設する必要性やまちづくりのビジョンが見えてこないのが残念です。
  


2022年06月13日 Posted by ころっけパパ at 09:20Comments(0)ころっけパパのひとりごと

コミュニティエリアの整備 2

 市の「安土学区コミュニティエリアに係る一体整備の方針案」について、安土まち協から、一体整備にかかる十分な面積(5ha)の確保、4年後を目途に供用開始ができるように計画を早める、等の4項目の要望書が今年の2月21日付で市長あてに提出されました。
 早期着工、早期供用開始については、先の市長選で、元市長が「どうして6年もかかるのか、自分ならもっと早くに実現できる」と公約に掲げておられましたが、コミュニティエリア検討会議(第1回R3.11.17)では「短期間で整備したところは地盤沈下がおきており、扉が開かないなどの問題が発生しているため、造成後1年は寝かせて沈下させておく必要がある」との見解が示されています。
 一方、第3回安土学区コミュニティエリア検討会議(R4.2.21)では、「今後、まち協が、どのようにして地域の意見を取りまとめ、リードしていくかが課題である」「まち協からは、どのようなコミセン、エリアにしていくのかといった考えが伝わってこない」「跡地活用についても、地域のまちづくりの方針が見えてこない」などの意見が出されています。
 企画課の担当者は「コミュニティエリア整備は、H28年の地域からの要望があったから動いているわけではない」と言っていますが、それ以前から当時の市長に地主会が再三にわたり強い要望を上げていたことは揺るぎない事実なのです。そしてこの話は、その時点で既に住民の意向とは違った方向で動き出し、今に至っているのです。
  


2022年06月08日 Posted by ころっけパパ at 08:10Comments(0)ころっけパパのひとりごと

コミュニティエリアの整備

 安土小学校整備地が移転候補地に決定したことを受け、まち協を始め、市の関係各部署で「安土学区コミュニティエリア検討会議」が設置されました。その第1回の会合(R3.11.17)の記録を見ると、コミセンの建設について、コミュニティエリア内に移転して建設する場合と、今の小学校跡地に整備する場合とでは2億円の差が出る、つまりコミュニティエリアに移転すると2億円高くつく、という話が出ています。また、小学校の移転地にコミセンを併設し避難所機能を持たせた場合、周囲に水がつくことが想定される、という懸念が示されています。その対応として「避難所は小学校の跡地に分散させる」とか「周囲に水がつく前に避難所に入ってもらい、それ以後は2階へ垂直非難をする」としています。緊急物資をコミセンにどのように運ぶのかも考えないといけない、という意見も出されています。また、岡山コミュニティエリアでは、施設に隣接する田が湿気ってしまい耕作ができない状況になったので、安土ではこのようなことは避けたい、との意見も出ています。
 そしてこの会議の最後には「そもそもコミュニティエリア整備の必要性の説明があいまいな部分がある。」との意見が出されて終わっています。
 まち協は早期建設を市に要望し、地元地主の強い要望を受けて、できるだけ広い範囲の田んぼをコミュニティエリアの用地にするよう働きかけています。しかし、2億円も高くつく場所、しかも避難所としても、市当局が適切ではないと考えている場所に、住民への説明があいまいなままで移転を促進しようとするのはどうしてなのでしょう。
  


2022年06月06日 Posted by ころっけパパ at 18:00Comments(0)ころっけパパのひとりごと