いつの間に幼稚園まで・・・

 近江八幡市は9月28日、安土小学校改築の場所について、市教委が選定した下豊浦地先のJR高架北側の移転候補地に決めたと定例記者会見で明らかにしました。それから2カ月足らずのうちに、小学校だけではなく、コミュニティセンターも学童も、そして幼稚園まで移転ありきで動き始めています。移転の是非を問う説明会では「これはあくまで小学校の移転についての説明会です。それ以外の発言は控えてください」とのことでした。 その後行われた、小学生以下の子どもを持つ世帯730世帯へのアンケートでも、小学校の建替えに関して、現地か移転かを問うものでした。それにも関わらず、小学校移転を決めたとたんに、住民の意向を全く考慮せずに、幼稚園の移転までも容認されたかのように動き始めています。取得用地も、説明会で示された用地よりも大幅に広がり、幼稚園はJRの線路下の田んぼになるようです。そんな話、住民の皆さんはご存知ですか?
 幼稚園が移転した場合、他学区と同じように民営化子ども園になることは目に見えています。しかし、幼稚園の地域協議会の席では、PTAの方々も含め、現地で公立子ども園への移行を希望するとの意見もまとまっているのですが、市当局からは移転についての何の打診もありません。まち協は、田んぼを高値で売却したい地権者の意向を汲んで、できるだけ広い範囲の田んぼを公共用地として買い上げるよう市に働きかけていますが、まち協は地権者の代弁者ではないはずです。
 市も、最初から小学校の移転が決まれば、後は一体化の名目ですべての施設を移転する、との意向をまち協に伝えていたようですが、それではまるで小学校の新築を餌に住民をだまし討ちしているような政策に思えてなりません。
(上の図は説明会で示された小学校のみの図面)
(写真は幼稚園用地とされる田んぼ。JRの線路の下。園舎は線路に向いて建つようです)  


2021年11月27日 Posted by ころっけパパ at 08:00Comments(0)