小学校移転問題から見えてくるもの

 小学校を移転するのか現地で建て替えるのかを巡る問題で、大きな疑問を抱いています。というのも、これは「移転に賛成か反対か」というだけの問題ではないからです。
 そもそも問題視されているのは、移転を推進されている方々が、住民に何の説明もなく、早く結論だけを出そうと画策されたことです。実は既に10年近く前から、移転候補地とされている場所に、近江八幡他学区にあるような、コミセンと学校とが一体となった形の施設を建設したいと思っておられる方とその土地を売りたい方がおられたのです。しかし、何回検討委員会を立ち上げても、なかなか住民の意見がまとまらず、なんとなく立ち消え状態になっていました。それに業を煮やした方々が、「それなら学校の新築だけに焦点を当てて、若い保護者の意見を集約したら、絶対に移転新築賛成で決まりや」「決まってしまえば、後はそこにコミセンを持って行ったらええんや。」と、住民不在のままで意見集約に走ったのが現在の状況です。
 その手法はどうなんでしょう。本当に我が町の将来を見越し、より良いまちづくりを進めようと思うのなら、情報をしっかりと公開し、例えば「今の小学校敷地では、十分な教育活動ができない。多少リスクが伴っていても、広い敷地を是非とも確保する必要があるのです」という意見を出し、住民が意見交換をして、多くの方々が「よし、少々のリスクがあってもしゃあないなあ」と納得するような場がいったのではないかと思うのです。この話題が再浮上したのは今年の始めごろでしたから、その時からしっかりと資料を公開し、各自治会単位で説明会を開いて意見を交わす時間は十分にあったはずです。聞こえてくるのは、是が非でも移転をしたい方々が「意見を聞いたら、また反対やなんやとうるさい。こんなもんはできる時にちゃちゃっとやってしもたらええんや」「ちょうど自治連の会長は元の地域自治区長や。自治連の方は賛成でまとめてもろて、後は推進派で作る候補地選定委員会で賛成多数にしたらええんや」「校長には賛成でまとめるように言うとくし」という段取りになり、思惑通りに12月を迎えたのです。耐震が不十分、逐50年が経ち老朽化している、子どもに広くて新しい教育の場を、というのなら、それは行政が中心になって住民にその旨を説明し、「行政・教委としてはどうしても広い場所を確保したい。安全についてはこのような手立てを講じるから安心して任せてください」と、しっかりと説明して納得してもらう必要があったのではないかと思うのです。  


2020年12月20日 Posted by ころっけパパ at 18:21Comments(0)ころっけパパのひとりごと

冬のすまいる

 安土コミセンのホールに、久しぶりに子どもたちの楽しい声が戻ってきました。今日は障がい児休日余暇支援グループ「安土すまいるの会」が計画した冬のすまいるの日です。新型コロナウィルス感染症が三度拡がり、冬の楽しい行事も多くが中止される中ですが、すまいるの会のメンバーは、感染予防に配慮しながら、子どもたちの楽しみの場と、保護者同士が語り合える場をつくろうと、冬のすまいるを開きました。集いの前半は、子どもたちは映画鑑賞、保護者は別室で飲み物を片手に、積もり積もった話を交流する井戸端会議です。ちょっと長い目の映画でしたが、子どもたちは食い入るように映画の世界に没頭し、保護者の皆さんはゆっくりとあれやこれやと楽しいお喋りの時間を過ごしました。
 映画とお喋りタイムが終わると、親子でホールに集まって、みんなでケーキを楽しみました。今日は12月12日。学校がお休みになったり、いろんな行事が中止になって、慌ただしく時間が過ぎていく毎日でしたが、気が付けばあと2週間でクリスマス。サンタさんはみんなのことを忘れずに今年もやって来てくれました。大きな袋からお土産を取り出し、会場に来てくれた子どもたちみんなに、素敵なプレゼントを渡してくれました。
 2020年ももうすぐ終わります。来年はいい年になることを願って、サンタさんは帰っていきました。  


2020年12月12日 Posted by ころっけパパ at 21:20Comments(0)ころっけパパのひとりごと

ふるさと学 まち歩き

 小春日和の中、ふるさと学のメンバーは、久しぶりにまち歩きに出ました。予定では先月のふるさと学の時間に行く予定だったのですが、出発直前になって急な雷雨に見舞われ、急遽屋内での座学になってしまいました。
 この日はお天気も良く、暑くもなく寒くもなく、ちょうど良いお散歩日和。目指すは慈恩寺にある浄厳院。コミセンから下街道に沿って歩き、安土街道を左折、景清道を通って浄厳院の裏門へ。
 浄厳院ではふるさと学のメンバーの同級生でもある住職が迎えてくださいました。浄厳院は、歴史ファンならだれもが知る、織田信長が安土山下町(城下町)の西の端に建立した名刹なのですが、地元に住んでいる者にとっては、“名前は知っているけど行ったことがない”お寺なのです。さっそく本堂に上げていただき、ご本尊「木造 阿弥陀如来座像」(丈六の阿弥陀様:重要文化財)の前で、住職からお話しをお聞きしました。間近に見る仏様はとても立派で、「安土にこんな立派な仏像があるんや!」と、一同見とれてしまいました。その後、内陣に安置してある織田信長公の木造や開基上人の木造など、普段は目にすることのない文化財を見せていただきました。
 私たちが小学生の頃までは「浄厳院参り」という催しがあり、その時は境内に露店の屋台がずらっと並び、サーカスも来ていて、子どもの頃の楽しい思い出の場所なのですが、いつの頃からかそうした行事もなくなり、檀家でない人はほとんど訪れることもありません。久しぶりに訪れた浄厳院は、境内もきれいに整備された静かな古刹でした。
  


2020年12月11日 Posted by ころっけパパ at 20:20Comments(0)ころっけパパのひとりごと

タマネギの植え付け

 自然楽校が新しく借りた農園では、農場長の丹精込めたお世話のおかげで、大根、白菜、ニンジン、ネギなどのたくさんの野菜が収穫の時期を迎えています。カリフラワーやブロッコリーも育っています。
 今日は、タマネギの植え付けです。農園の空いている場所は農場長が予め土を耕し、マルチシートを敷き詰め、植えるのを待つばかりです。子どもたちのタマネギのイメージといえば、スーパーの店頭に並んでいる茶色のタマネギしか思い浮かびませんが、これから植える苗はヒョロヒョロの細いものです。こんなのがあのタマネギになるのでしょうか。
 農場長から苗の植え方を教わって、畑の端の方から順に植えていきます。植えると言っても、柔らかな月にちょっと穴をあけて根っこを差し込み土を被せるだけなんですけどね。子どもたちは細い苗をもって真剣な顔で植え付けていきました。
 みんなで苗を植え終わったら、大根や白菜が育っている畑の草引きです。これなら小さい子でもできますね。小さな手で根元に生えているハコベやヒメオドリコソウなどの草を抜き、今日の作業は終了です。
 温かいお日様の日差しの中の農園作業、気持ち良かったですね。
 作業が終わったあと、みんなは大きく育ったダイコンなどを収穫してお家に帰りました。  


2020年12月05日 Posted by ころっけパパ at 19:25Comments(0)ころっけパパのひとりごと

もう一つのヨシ灯り展

 9月の下旬に西の湖ヨシ灯り展を開催しましたが、その後、いくつかの学校から、環境教育の一環としてヨシ灯りを作りたいとの要望があり、材料を持ってスタッフが学校に出向いて、先生や子どもたちと一緒にヨシ灯りを作りました。近江兄弟社高校ではナイトオープンキャンパスの時に中庭でヨシ灯りを点してくれました。そして今日は、八幡小学校の中庭「太陽の広場」で、学校独自のヨシ灯り展が行われました。あの時、子どもたちと作ったヨシ灯りの力作に灯りが点り、中庭一面に浮かび上がっています。宵闇に浮かぶヨシ灯りは、体育館で作った時とは全く違う趣があり、作った子どもたちも感激しています。昼間に見たときは「なんか物足りへんなあ」と思っていた子も、灯りを点し、ヨシの隙間から漏れる光や周りにできる影が作品の趣を変え、すごく素敵な作品に仕上がっています。「この子は作るとき苦労していたなあ」「最初はなかなか手が動かなくて困っていたなあ」と、制作をしていた時の様子や、作っていた子の顔も浮かんできます。子どもたちと一緒に見に来ていただいたお家の方も、素敵な光のオブジェに感動の声をあげておられました。
 西の湖から発信したヨシ灯りが、これからも西の湖を離れて各地で点されていくことを楽しみにしています。
  


2020年12月04日 Posted by ころっけパパ at 20:25Comments(0)ころっけパパのひとりごと